盗聴器は内部にマイクを内蔵しており、そのマイクで聞こえた音声を電波で発信します。盗聴する場合はその発信された電波を受信機を使用して受信し、盗聴器付近の音声を離れた場所で聞くことができます。
盗聴器によってどれくらい小さな物音でも聞こえるのかは、盗聴器のマイクの性能によって決まります。当店の盗聴器の場合、およそ一般的な人の耳と同程度のマイク集音性能があります。従って、盗聴器を仕掛ける場所を考える場合には、仕掛けた場所に仮に自分がいたとして、自分の耳で聞こえるであろう音声は、盗聴器でも聞こえると考えてください。
リビングの音声を聞きたいのに、隣の部屋の端や廊下の先に仕掛けてしまうと、聞きたい音声を聞き逃すかもしれません。それは、仮に自分が隣の部屋や廊下の先に居た場合に、リビングの音声が聞こえるだろうかと想像すれば盗聴がうまくいきそうなのか、失敗しそうなのかを予想できます。
盗聴器を発見されたくないばかりに、お部屋の押し入れの奥に隠しこんだり、布団の下敷きにして隠したり、タンスの引き出しの奥に隠したりした場合も同様です。そのように音を遮った場合でも、人の耳でも音声が聞こえるだろうかと想像しながら隠し場所を考えるようにしましょう。
仮に十分に盗聴器の電波が受信できる場所で盗聴電波を聞いたとしても、仕掛けたマイクに十分な音声が届いてなければ、無音の電波を聞くことになります。盗聴器は内蔵のマイクに十分な音声入力があってもなくても、マイクに入力されたままの電波を発信するためです。電波を良好に受信できることと、仕掛けた場所の音声をはっきりと聞くこととは別の意味になりますので注意が必要です。盗聴器本体に十分な音声が届いているかどうかは、盗聴が成功するかどうかの鍵になります。
盗聴器を選ぶ場合においても、隠しやすそうだからと電池式の小型タイプを選んでも、隠し場所としては人目に触れず、なおかつ盗聴器本体が露出している状態が理想です。何かにくるんだり、箱や引き出しに入れてしまうと発見されにくいのですが、逆に音声が聞き取り辛くなるので、そのバランスに気を付けましょう。また、コンセントタイプの盗聴器のように人目に触れて隠さない状態でも発見されにくい盗聴器もあります。場合によってはその方が適している場合もありますので検討してみましょう。盗聴対象から離れた場所で厳重に隠した盗聴器よりも、盗聴対象の近くで露出した盗聴器のほうが音声が鮮明に聞こえるのは言うまでもありません。