盗聴器は周囲の音声を電波に変換して発信します。この際に使用する電波は3種類あり、それをバンドと呼んでいます。
盗聴器の3種類のバンドはそれぞれUHF-AバンドからUHF-Cバンドまであります。
バンド | 周波数 |
---|---|
UHF-A | 398.605MHz |
UHF-B | 399.455MHz |
UHF-C | 399.030MHz |
※MHzは周波数の単位でメガヘルツと読みます。
※盗聴器を購入する時には希望するバンドを指定することが出来ます。
※盗聴器を周囲200mの範囲内で1台のみ使用する場合にはバンドを気にする必要はありません。
※当店の受信機は使用時にUHF-AバンドからUHF-Cバンドの何れかを切替えて受信できます。
盗聴器は周囲100m前後の範囲に電波を発信します。それを聞く場合には電波が届く範囲内で、適合する受信機を使用して聞きます。この関係は必ず1対1である必要があります。
【1対1で正しく使用した時のバンド例】
設置場所 | 盗聴器のバンド | → | 受信機のバンド | 受信結果 |
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場所1 | UHF-A | → | UHF-A | 音声が聞こえる |
同じバンドの盗聴器を近くに置いた場合、複数の盗聴電波が混ざった電波を受信してしまうことから、うまく聞き取れなくなってしまいます。これを混信といいます。受信機で2つの同じバンドの電波を同時に受信した場合、聞こえてくる音声は2箇所の音声を合成したものにはならず、ただの雑音となってしまいます。
【同じ場所で複数使用し混信した時のバンド例】
設置場所 | 盗聴器のバンド | → | 受信機のバンド | 受信結果 |
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場所1 | UHF-A | → | 混ざったUHF-A | 雑音のみ |
場所1 | UHF-A |
同じ家や事務所など、200m以内の距離で複数の盗聴器を設置したい場合があります。こういった場合には盗聴器のバンドが重複しないようにすることで、それぞれの盗聴器の音声を受信機側で選択しながら聞くことができます。
盗聴器のバンドはUHF-AバンドからUHF-Cバンドまで3バンドを選ぶことができるため、設置場所が近くであっても最大3個まで仕掛けることが可能です。
【近くに複数設置する場合のバンド例】
設置場所 | 盗聴器のバンド | → | 受信機のバンド | 受信結果 |
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場所1 | UHF-A | → | AまたはBを切替えて受信 | 音声が聞こえる |
場所1 | UHF-B |
※当店の受信機は受信するバンドを切り替えることができるため、使用する受信機は1台で構いません。
盗聴器の注文画面ではバンドを指定できますが、これは上記のように近くに複数の盗聴器を設置したい場合に、バンドの重複を避けるための指定です。
盗聴器を初めて1個設置する場合にはバンドの指定は必要ないので「指定しない」を選んでも問題ありません。
盗聴器を近くに複数設置することを前提に複数購入する場合や、既に盗聴器を設置していて近くに盗聴器をさらに追加する場合には、バンドが重複しないように注文時に希望バンド指定してください。