無線式盗聴器の種類と特徴

無線式盗聴器の種類と特徴

本記事は、無線式盗聴器の種類が知りたい方に向けて、盗聴器専門店スタッフが書いた記事です。今回は、種類や無線式盗聴器の特徴といった基礎知識を解説していきます。

無線式盗聴器とは

無線式盗聴器とは、盗聴発信器とも呼ばれ、周囲で発生する音を集音し、集音した音を電波で発信する盗聴器です。音声を聞くときは、電波飛距離内の位置で受信機を使用して音声を聞きます。電波飛距離は、障害物の有無や周囲の環境によって異なりますが、約100mです。盗聴した音声を証拠用として保存する場合は、無線式盗聴器、受信機、ボイスレコーダーの3点が必要となります。

無線式盗聴器の構造

無線式盗聴器の内部には、音声を集音するための高感度マイク、集音した音声を電波に変換し、送信するための送信部といった機能を持たせた小さな基板が組み込まれています。100Vコンセントから電源を得るコンセント型と乾電池やボタン電池で動く電池式があります。

無線式盗聴器の種類

無線式盗聴器は、100Vコンセントから電源を得るタイプと電池で動くタイプの2種類があります。種類は、以下のとおりです。

  • コンセント型(電源タップ)盗聴器
  • クリップ型(埋め込み式)盗聴器
  • カード型(薄型)盗聴器
  • ボックス型盗聴器

上記でも少し触れましたが、特にどちらが優れていると言う訳ではなく、環境の違いによって使い分ける感じになります。

コンセント型(電源タップ)盗聴器

コンセント型盗聴器は、設置方法が100Vコンセントに差し込むだけと非常にシンプルなので、機械が苦手な方でも簡単に仕掛けられる盗聴器です。手軽に設置できるという理由から、無線式盗聴器の中で最も売れています。

コンセント型盗聴器の特徴

  • 簡単設置
  • 電池交換不要
  • 半永久的に使える
  • 市販の電源タップと同様に使える

コンセント型盗聴器

クリップ型(埋め込み式)盗聴器

クリップ型盗聴器は、壁の100Vコンセントを取り外して、内部に組み込むタイプの盗聴器です。高い秘匿性がありますが、壁のコンセントを分解したり、内部に組み込んだりする作業が必要になるため、機械が苦手な方や手軽さを求める方向けではありません。

クリップ型盗聴器の特徴

  • 電池交換不要
  • 半永久的に使える
  • 秘匿性が非常に高い

クリップ型盗聴器

カード型(薄型)盗聴器

カード型盗聴器は、文字通り薄いカード型の盗聴器です。サイズはクレジットカード程度で、厚さは6mmとスリム設計。基本的にコンセント型盗聴器が仕掛けられない場所を盗聴する時に使用します。電源にボタン電池を採用することで薄さを実現していますが、電池寿命は40時間(1.6日間)と若干短めです。

カード型盗聴器の特徴

  • 設置場所を選ばないスリム設計
  • ぬいぐるみの中にも仕掛けられる
  • 仕掛ける場所によっては秘匿性高め

カード型盗聴器

ボックス型盗聴器

ボックス型盗聴器は、小さな金属製の箱に柔軟性の高いアンテナを装着するタイプの盗聴器です。サイズは、縦74mm×横30mmと小さく、設置場所を選びません。カード型盗聴器と同様にコンセント型盗聴器が仕掛けられない場所を盗聴する時に使用します。電池寿命は、電池式盗聴器の中で最も長く、420時間(17.5日間)です。

  • 設置場所を自由に選べる
  • ぬいぐるみの中にも仕掛けられる
  • 仕掛ける場所によっては秘匿性高め

ボックス型盗聴器

まとめ

今回は、無線式盗聴器の種類や特徴といった基礎知識を解説しました。記事が参考になりましたら幸いです。